第46回日本マイクロサージャリー学会学術集会

会長挨拶

ご挨拶

 平成の御世が終わりを告げ、新しい時代が到来します。輝かしい伝統をもつ日本マイクロサージャリー学会学術集会を、新時代元年に主宰させていただく栄誉を賜り、会員の皆さまに謹んで御礼申し上げます。

 わが国におけるマイクロサージャリーの歴史は、世界に魁け、切断指再接着術、遊離皮弁移植術の成功を収めました。また平成の時代になっても、穿通枝皮弁、極小脈管吻合、機能再建などの分野で様々な技術を生み出し、世界をリードし続けてきました。日本マイクロサージャリー学会は、そのような流れを汲む整形外科医と形成外科医の学会ですが、本来の領域に留まらず、培った技術を消化器外科、頭頚部外科、乳腺外科、など外科系他領域にも応用することで、さらに発展してきました。しかし一方で、他領域においても、ロボット支援、内視鏡補助、画像解析、薬物併用療法、遺伝子治療、再生医療、など様々な技術開発が進んでいます。マイクロサージャリー技術の他領域への導入が進んだ一方で、他領域からマイクロサージャリーへの技術導入はさほど進んでいないように思われます。新元号の元での日本マイクロサージャリー学会学術集会は、“マイクロ新時代”というテーマで、他領域で開発の進んだ技術や知見をマイクロサージャリーに応用することで、ブレークスルーの端緒となることを期待しております。

 伝統ある本学会の東京開催は20年振りとなります。オリンピック開催を翌年に控え、変貌する首都東京でのマイクロ新時代の幕開けが、会員皆様にとりまして有意義なものとなりますよう教室員一同務めてまいります。多くの会員諸氏のご参加を心よりお待ちいたしております。何卒よろしくお願い申し上げます。

第46回日本マイクロサージャリー学会学術集会
会長 櫻井 裕之
(東京女子医科大学形成外科 教授・講座主任)

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